日本とノルウェーは、長年伝統的な友好関係を築いてきました。2005年には国交樹立100周年を迎えましたが、この間文化・スポーツ・科学技術当など、さまざまな分野において交流を深めました。

そのノルウェーに生まれた音楽家をご紹介します。

『Elsa & EmilieーChains of Promises』YouTube

16歳のはっきりとした声とハーモニーとサウンドとで、他の誰とも一線を画した「エルサ&エミリー(Elsa & Emilie)」は、3年前にノルウェーの人々の心を魅了しました。エルサ&エミリーがデビューアルバム「終わりのない楽観主義(=Endless Optimism)」を2014年に発売した時、ノルウェーのグラミー賞にノミネートされ、メジャーなテレビ番組に出演すると同時にラジオ番組でも長時間演奏が放送されました。20歳となった今も尚、現代音楽の代表的歌手です。

また、ノルウェーとスウェーデン出身者による北欧大御所ユニット「ロイクソップ&ロビン(Röyksopp&Robyn)」は日本でも人気急上昇中です。

『グリーグ ノルウェー舞曲 第二番』YouTube

音楽家は大変生活苦に陥る事がとても多いですね。ところが人生をあんまりにも愛され過ぎたことで、経済的に恵まれた音楽家として生きたグリークのことをご存知ですか?

1843年に生まれた彼のふるさとは、ベルゲンでした。フィヨルドに囲まれたノルウェーの豊かな自然などからも、また母親がピアニストだったことからも影響を受け、作曲家・ピアニスト・指揮者・評論家としても活躍をしました。その為、たったの31歳という若さでノルウェーから年金を貰い始めました。また、スウェーデン・ドイツ・フランスから、アカデミー会員の推薦を受けています。50歳の時にはケンブリッジ大学から名誉博士の称号を貰いました。63歳の時には、オックスフォード大学から名誉学位を贈られています。

ケンブリッジ大学とは、イギリスのケンブリッジに所在する総合大学で、世界屈指の名門大学です。中世に創設されて以来、オックスフォード大学に次ぐ、古い歴史を持っています。各種の世界大学ランキングで常にトップレベルの優秀な大学として評価されており、公式のノーベル賞受賞者は96人(2016年12月現在)と、世界の大学・研究機関で最多です。アイザック・ニュートン、チャーチルズ・ダーウィン等、人類史において非常に大きく貢献した数々の著名人を輩出してきた大学として知られています。

オックスフォード大学とは、イギリスのオックスフォードに所在する総合大学です。11世紀の末に大学の礎が築かれていることから、現存する大学としては世界で3番目に古く、世界でも最も古い大学の一つです。また、ハーバード大学、スタンフォード大学、ケンブリッジ大学等と並び、各種の世界大学ランキングで常にトップレベルの優秀な大学として評価される世界有数の名門大学である。2016年THE世界大学ランキング世界1位の大学に選ばれました。

これらのことからも、ノルウェー国内のみならず、世界中から高く評価を受けていたことが分かりますね~。

上記の作品の「ノルウェー舞曲」は、ノルウェーの民謡や農民の間に伝えられた舞曲を取り入れた作品です。また「ペールギュント」は、同じノルウェーの劇作家であるイプセンの作った物語にグリークが曲をつけたものです。

1907年グリークが63歳の生涯を閉じた時、葬儀は国葬としてベルゲンで盛大に行われました。グリークも素晴らしいのですが、ノルウェーという国もすごく愛情深いですね~。

次に、ノルウェーにおける音楽祭はどうなっているのでしょう?ノルウェーの首都オスロで毎年秋に開催されている現代音楽祭「ウルティマ(=Ultima)」は、スカンジナビアを代表する音楽祭です。

オスロではまた、「世界で最もエコな音楽祭」とも言われる「オイヤ・フェスティバル」も開催されます。これは1999年に初めて開催された、アーティストとファンとが交流できる最大規模の音楽祭です。来場者は年々増加の一途を辿り、一年前から販売されるチケットは毎年完売。主催者側の発表によると2014年度には6万4千枚のチケットが完売したそうです。

政治的な場面で音楽家が多く活躍した国としても、ノルウェーは珍しい国です。ノルウェーは112年前まで500年もの間、スウェーデンとデンマークの統治下にありました。19世紀末に独立運動が起こり、1905年に独立しました。この独立運動を最前線でリードしたのが、芸術家や音楽家たちでした。彼らは音楽家としての誇りのみならず、自国をより善くしようという国民としての誇りも同時に持ち合わせていたのです。

ノルウェーでは1970年代から80年代にかけて、素晴らしい音楽学校がいくつか設立され、そこから優秀な音楽家や新世代の作曲家などが多く輩出されました。

ノルウェーには「文化省」があり、またノルウェー音楽を世界へと発信する音楽機関「ミュージック・ノルウェー」もあります。

それからノルウェーには4種類程度以外、音楽雑誌がほとんどありません。新聞社各社が多くの音楽情報を発信しています。音楽サイトには、「730.no」という重要なエンターテイメントチャンネルがあります。また 「gaffa.com」、ノルウェー国営放送局NRKが提供するラジオ局「P3.no」も国民に支持されています。

日本よりも音楽家が大切にされている国。音楽が身近な国。そんなノルウェーは、音楽家にとっては羨ましい限りですね!