日本でもモテる!?南アフリカ発。流行のファッション「ケープ・フラッツ・スマイル」

公用語が11か国語もある南アフリカ共和国では、ファッションもまたそれに対するご意見なども、種々様々です。

皆さんは、日本国内において前歯のない方を見かけたら、どう思われますか?

南アフリカ共和国で暮らしていた頃、ある日私は驚くべき発見をしました。
私の黒人男性のお友達には、前歯がなかったのです!

今日は、その私のお友達のファッションをご紹介します。これは、男性のみならず中には女性でも、実際に歯並びを変えてしまう「ケープ・フラッツ・スマイル」またの名前を「パッション・ギャップ」と呼ばれるものです。具体的には、意図的にファッションやステータスの為の、一番上の前歯の抜歯(上あごの抜歯)です。一説によると、これでモテ男になれるのだ、とか。

およそ70年ぐらい前からの流行だそうです。これは非白人者の貧困層さんの間で人気のスタイルだった、と!またこのスタイルは時に、同地帯の白人や中国人系南アフリカ人の間にも、取り入れられることもあるそうです。

上のYouTube動画では、「なぜ前歯を4本抜くのでしょうか?」などと、ケープ・フラッツ・スマイルに対する、色々な人からの意見を取材して放送しています。

中でも、私の最もお気に入りの意見はこれ。

「あの人達はね、きっと、魚の食べ過ぎなのよ!そう、あんまりにも多くの魚を、ね!」

ここまでの無理解なご意見も、あるのですか~!!

また、歯科医師への取材のシーンもありました。歯科医師によると、ギャング達の間で、抜歯をして金のある歯を入れることが、一種のステータスであることや、虫歯で治療費が払えない人がいるなどとのことでした。

動画内の再生時間1:18から取材を受けた男性は、事実、ご自身の前歯が虫歯になったので、抜歯をしたとのことでした。ケープ・フラッツ・スマイルの流行のおかげで、貧困が隠せるので恥をかかずに済むというメリットもあるようです!

この動画内の、0:33までに、ケープ・フラッツ・スマイルを、集中的に見ることができます。眺めているうちに、確かに私の中に、彼らがかわいらしくて親しみやすいと感じ始めました。私が初めてそのお友達に出会った時も、初対面の時から親近感が強くわいていましたが、これが原因だったのかもしれません。

ただ、「感情にまかせてやってしまったのか?それともこれは、ファッションなのか?」と、初めに登場した男性が解説をしていました。なぜならば、後に抜歯をした跡に差し歯を入れるケースも少なくないようなこともあり、どうやら素朴な疑問を沸かせ、人々の興味を引く、賛否両論あるファッションのようです。

実際、南アフリカ共和国のケープタウンには「ケープ フラッツ」という地名があります。ここは、人種隔離政策であるアパルトヘイトがまだ廃止前には、黒人たちの指定居住区でした。アパルトヘイトは1991年に廃止され、現在では、皆さん自由に国内を行き来できるようになっています。ただ、当時の独特の閉鎖された空間の中において、仲間外れにされたくないといった理由などから、発展していった側面もあるようです。

このファッションは、上記の「ケープ フラッツ」と、その近隣の大都市である「ケープ タウン」などの南アフリカ共和国が発祥です。そこで、語源は地名とも考えられますが、「ケープ・フラッツ・スマイル」を直訳すると、「平らな岬のほほ笑み」と言ったような日本語となります。

数年前に2000人を対象に聞き取り調査を行った結果、41%が抜歯を経験。男性45%が該当したそうです。若者達全てではないそうです。

アフリカには、数多くの部族があります。これは、アフリカの部族のみの歴史の中で見られた現象なのですが、歯をやすりのようなもので磨いてみたり、装飾をつけてみたりすることも含め、抜歯はもともと、しきたりとして一部存在をしていました。ところが、現代のケープ・タウン周辺で、もっぱら貧困層の家庭出身の10代の若者たちが、青春時代を過ごす間の習慣として実行されるケースが数多くみられます。

2009年の調査では、西ケープ大学の歯学部のロブ・バリーさんによると、倫理的に問題があるとして、歯科医師は健康な歯を乗り除くことは禁止されているにもかかわらず、ケープ・フラッツ・スマイルにする人は、増加傾向にあるそうです。ロブ・バリーさん曰く

“Almost every week I get some or other teenager in here wanting teeth out,”

ほぼ毎週、抜歯を待つ新たな10代の患者が、ここを訪れます。

とのことでした。

では、一体全体、その効果はどうなのでしょうね~?

私のそのお友達は、確かにモテ男でしたよ!前歯が無いことは、彼の人生にとって効果的だったのかもしれませんね!!!

我々は、他国のファッションなどを取り入れることでも、時に日常を豊かに変え楽しむことができます。

ただ、日本でもしも前歯を抜いても、モテ男になって、、、、とはならないことの方が、多いのではないでしょうか?